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東電の電力不足はなぜ起こる?ひっ迫の原因と節電方法

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暑くなってきて、『東電の電力不足』『東電の電力がひっ迫している』と頻繁にニュースになっていますが、ひっ迫の原因は何なのでしょうか?

今回は、東電の電力不足はなぜ起きるのか、ひっ迫の原因と具体的な節電方法を調べてみました!

東電の電力不足はなぜ起こる?ひっ迫の原因

2022年6月27日に、政府は初めてとなる「電力需給ひっ迫注意報」を発令しました。

今回の「電力需給ひっ迫注意報」の理由は下記の通りです。

■東京電力によると、27日も晴天が見込まれ、正午時点では太陽光発電の出力は最大になる見通しですが、日が傾くため午後5時時点では出力は3分の1以下に落ち込む

■今年3月に東北地方で震度6強の揺れを観測した地震で、首都圏に電力を送る福島県にある火力発電所の設備が壊れ、復旧していないことも需給ひっ迫の要因。


■関東地方では27日も厳しい暑さが予想され、冷房の使用など電力需要が増えることが見込まれている。

引用:電力需給ひっ迫注意報 東電管内 午後 冷房使いながらも節電を | NHK | 熱中症
主にこの3点が電力不足の原因となっています。
クールビズもずいぶん浸透してきているとはいえ、大型商業施設などではガンガン冷房をきかせているところも多いですよね。

なぜ発電元を増やさない?

電力が足りないなら単純に発電元を増やして発電すればいいのに、なんて考えていましたが・・・。

日本ではいまだに全発電電力量において火力発電の割合が多いですが、それに反して全国の火力発電所の廃止や停止が増えています。

火力発電の廃止や停止の理由は、
■施設の経年劣化でメンテナンスにコストがかかる
■電力自由化でコスト競争率が低下している
■脱酸素の流れがある中、巨額の資金を投じるのはリスクが大きい
という点が挙げられます。

全国で太陽光パネルの設置が進んではいますが、天候の悪い日や夜間は発電しないので、必要な供給量はまかないきれないんですね。

「電力需給ひっ迫注意報」って何?

初めて政府が発令したので、「電力需給ひっ迫注意報」ってそもそも何?どのぐらい大変なの?という人も多いでしょう。
需給ひっ迫注意報は、翌日の電力需給が厳しい場合に出される注意報のことです。
前日に「電力需給ひっ迫準備情報」を発信して注意喚起します。
需給ひっ迫注意報…安定供給に最低限必要な予備率3%は上回っているが、5%を切っている場合

■「需給ひっ迫注意報」…3%を下回ると「需給ひっ迫警報」を発令し、需要家に対して節電要請を行なう
今回はひっ迫注意報なので、安定供給予備率が3%を下回っていないんですね。
ただ、6月ですでにひっ迫注意報が発令されたとなると、夏本番の7~8月はひっ迫注意報がたびたび発令される事態になるかもしれません。

去年も夏と冬に電力不足になると騒がれましたが、東日本大震災の際に行われた計画停電に匹敵するほどの電力不足が懸念されていたそうです。

経済産業省の『2022年度の電力需給見通しと対策について』という資料では、『2022年度夏季の電力需給見通し』と『最大需要発生時の予備率』が掲載されています。
この資料の日付が2022年の5月となっており、その時点では「全エリアで安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通し」となっていますが、6月に入って一気に気温が上昇したので、もしかすると最低限必要な予備率3%を切る可能性も出てきましたね(~_~;)

【東電の電力不足】政府の対策

今回の東電の電力不足に対し、政府は下記のように市民や業者に呼びかけています。

■稼働するエレベーターや複合印刷機の数を減らす

■電気の使用を抑えるため仕事をするエリアを狭めたり限定したりする


■冷房の室温は28度にする


■消費電力の大きいアイロンや電気ポットなどの使用を無理のない範囲で控える

熱中症などで体調を崩しては大変なので夏場の冷房は必須になるかもしれませんが、商業施設やビルなどの電光掲示板やネオンなどは、電力不足といわれる時間帯だけ消すだけでも、全国一斉にやればそれなりの効果を発揮しそうなんですが・・・。

【東電の電力不足】東京電力の対策

東京電力では今回の電力不足の対策として、ダムの水を高い場所にくみ上げ低い場所に流す際の水の流れを使って発電する「揚水発電」を最大限活用し、ひっ迫の回避を図りたいと発表しています。

ただ、夏場は雨が降らずにダムの水位がかなり減る心配もあるので、どうにかうまく乗り切ってほしいものです。

 

今からできる節電対策は?

夜でも暑くて寝苦しいのに、電力供給がストップして停電になったら大変なことになりますよね。

この暑さでは冷蔵庫の中身も腐ってしまいます!

私たちにできる節電方法を調べてみたので、ぜひ参考にできるものから対策してみてください。

■冷房の温度は27~28℃設定にして、サーキュレーターや扇風機で冷気を循環させる

■遮光カーテンを使うと外からの熱を防いでくれるので、冷房の効きがよくなる(窓に簾なども効果あり!)


■テレビや照明を節電モードにする


■冷蔵庫の中は詰め込みすぎると冷えずらくなり、電力を多く使ってしまう。整理して隙間がある状態にする


■室外機へ散水して温度を下げる。
エアコンの温度を上げると暑くてしょうがない!という方は、こまめにシャワーで汗を流すことをオススメします。
低めの温度にすれば体温もかなり下げられますし、クール系のボディソープなど一緒に使うとかなりすっきりしますよ♪

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